高齢ペットの失禁問題

人もペットも高齢になると、排泄のトラブルは避けられません。ある介護施設のベテランの方から、たとえ失禁があっても決して叱らない事が、その後を考えると非常に大切だと伺いました。高齢者にもプライドや、人としての尊厳があります。それを傷つけるような態度は、できるだけ避けなければなりません。

失敗した結果を叱っても、排泄のトラブルが改善される訳ではありません。むしろ、失敗を隠そうとするような自己防衛本能が働きます。ペットも、人と同様です。決められた場所で排便ができていても、加齢のためにある日を境に徐々にできていた事ができなくなってきます。何ら悪気の無いペットを叱っても、ペットにとっては理不尽にしか響きません。頭ごなしに大きな声で叱ると、高齢のペットにとってストレスになります。

たとえペットが粗相をしても、これまでと同様に優しく接してあげてください。飼い主の態度が、ペットの精神的な安定につながります。ペットの< 良いシニアライフ >のためには、人の介護と同様に失敗を責めずに、愛情をもって接する態度がとても大切です。