随分以前のテレビ番組で、食物の摂取量による老化の進み具合を何年にも渡り経過観察をしたアメリカのドキュメンタリーを見ました。

一卵性の双子のサルに、100％満足する食事量と少しお腹が空くほどの少な目の食事量を与え、生後すぐから長年に渡って飼育したケースの比較でした。一卵性双生児なので、本来であれば体の状態などは瓜二つのはずですが、長年の食事摂取量の差で驚くほどの違いが出ていました。2匹は、白髪や体全体の老化具合などに明らかな差異が見受けられました。

満足な食事量を与えられていたサルは老化がかなり進んでいましたが、いつも少しお腹が空いていたサルの加齢はそれほど進んでいませんでした。少しお腹が空いた状態の方が、加齢の速度が遅くなる状況は明白でした。この実験により、少し空腹状態の方が、若さが維持できると推察できます。現代は、飽食の時代ですが、少し食事量を減らす習慣をつければ健康維持や老化防止にも繋がります。人もペットも長寿化の世の中です。健康寿命を伸ばして若さを保つために、食事をほんの少し減らす事が良い結果に繋がるのではないでしょうか。

節食は飼い主のあなたにとっても、愛するペットにとっても、老化を遅らせて健康で長生きをするためのヒントだと思ってください。昔から、「腹八分が良い」と言われています。先達の教えは、間違いのない真実のようです。節食は、誰にでも今日からスタートできる健康法です。あなたもペットも腹八分を実践して、若さをいつまでも保ってください。