メモリアル散歩

ある朝、毎日同じ時間にお一人でお散歩をされているシニアの女性とお話をする機会がありました。いつも規則正しく同じ時間にゆっくりとお散歩されていて、通り道の花が咲く場所で立ち止まったり、ペットとお散歩されている方と会話をしたり、楽しんで散歩されている様子でした。その方は数年前にペットを亡くし、時を同じくしてご主人も看取られたそうです。

それ以来、寂しい一人住まいになったとお話してくださいました。ご不幸が続き、ご自身も体調を崩された時期もあったそうです。ペットロスにも陥って、精神的に辛い日々が暫く続いたと言われていました。そんな時にふと、ペットやご主人と一緒に散歩していた頃を思い出し、以前と同じ時間に同じ道の散歩を再開されたと伺いました。それにより、ペットや家族を失った悲しみが徐々に癒され、健康を回復し、精神的にも立ち直れたそうです。

たとえご自身のペットが居なくても、以前のようにペットとの散歩道を歩くことは、近隣の方との会話や散歩中のペットと触れ合いの機会を得て、彼女にとって幸せな時になっているそうです。亡きペットを想いながら歩くメモリアル散歩は、ペットの供養にもなります。天国のペットも、きっと嬉しく思ってくれるでしょう。ペットロスでお悩みの方には、メモリアル散歩をお勧めいたします。